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微生物資材とは?
使用するメリット・種類や効果・選び方などを解説


近年、新たな農業資材として微生物資材に注目が集まっています。微生物資材を上手に活用すれば、土壌改良や作物の養分吸収効率アップなどさまざまなメリットを期待できます。
ただし、微生物資材にはさまざまな種類があるため、用途や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
本記事では、微生物資材の特徴や使用するメリット、主な種類、選び方のポイントについて分かりやすく解説します。土壌改良の効率化や、農業経営コストの削減を目指して微生物資材の活用を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事で分かること】


微生物資材は微生物の働きによって土壌改良や病害リスク低減を実現する資材
種類は「地力増進」「有機物分解促進」「微生物バランス改善」に分類される
選ぶ際は経営課題・継続利用・肥料や農薬との相性が重要

微生物資材 とは? 土壌改良材・肥料との違いと主な役割


微生物資材とは、微生物を含んだ土づくりに役立つ資材のことです。資材に含まれる微生物の種類は製品によって異なりますが、例えば以下のようなものが挙げられます。

●低温菌
●中温菌
●高温菌
●細菌
●酵母
●放線菌
●糸状菌
●好気性菌
●嫌気性菌
●繊維素分解菌
●VA菌
●バチルス菌
●トリコデルマ菌
●乳酸菌

微生物資材を使用すると、これらの微生物が土壌や作物に働きかけ、土壌を改良したり、作物の生育を促したりする効果が期待できます。なお、微生物資材が発揮する効果は含まれる微生物の種類によって異なります。
そのため、使用する際は農業経営上の課題や資材に求めることなどを基に、自社の畑に合った微生物資材を選定することが大切です。

◆肥料との 違い


微生物資材と肥料では、用途や主要成分に大きな違いがあります。
肥料の目的は作物への栄養補給で、主要成分は窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)で、鉄(Fe)やマンガン(Mn)といった微量要素も含まれます。肥料は植物の根から直接吸収されるため即効性があり、持続的な養分補給が可能です。一方の微生物資材は、直接作物に作用するのではなく、有機物の分解を促して土壌を改良したり、害虫に寄生して殺虫効果を高めたりするのが主な目的です。

◆一般的な土 壌改良材との違い

微生物資材は土壌改良材の一種と説明しましたが、一般的な土壌改良材としては他に合成高分子樹脂系資材や有機質資材、無機鉱物類資材などがあります。それぞれに期待できる効果や作用は以下の通りです。
種類主な資材の例主な効果
合成高分子樹脂系資材 ポリエチレンイミン系など 団粒化促進・物理性改善
有機質資材 木炭、バーク堆肥など 有機物増加による改善
無機鉱物類資材 ゼオライト、パーライトなど 化学性・物理性の改善

一般的な土壌改良材が主に「通気性」や「保水性」といった物理的・化学的な環境を整えるのに対し、微生物資材は連作障害が出にくい土づくりや作物の健全育成、有機物の腐熟促進といった働きを期待できます。

微生物資材を使用するメリット


微生物資材を使用すると、以下のようなメリットを期待できます。

◆土壌の団粒化の 促進

土壌の団粒化とは、土壌に存在する微生物の働きによって土の粒子同士が密着し、小さな塊になる状態のことです。土壌の団粒化が進むと至るところに隙間が生じるため、通気性や水はけ、保水性が向上します。
これら3つの要素を兼ね備えたふかふかの土は養分を保持しやすく、かつ作物が根を張るスペースを確保しやすいため、良好な発育環境を整えることができます。
微生物資材を活用すれば、水田として活用されていた土地や、砂質・粘土質の土壌でも作物の生育に適した状態に改良できるでしょう。

◆連作障害や病害リ スクの低減

微生物資材を使用すると、農業経営における大きな課題である連作障害や病害のリスクを低減することが可能です。
連作障害や病害の主な原因は、土壌の栄養バランスと微生物のバランスの乱れにありますが、微生物資材を使用するとこれらのバランスが改善され、健全な作物の栽培に適した環境へと導いてくれます。
例えば、放線菌や乳酸菌といった微生物は、青枯病や根腐れ病といった病害の原因菌を阻害する効果が期待できます。

◆化学肥料・農薬コ ストの削減

微生物資材を用いて土壌を改良すれば、化学肥料や農薬の使用量の削減につながります。土が肥料成分を一時的に蓄える保肥力が向上し、必要なときに必要な成分を供給できるようになるためです。
特に近年は肥料コストの高騰が続いているため、肥料の使用量そのものを削減すれば大幅なコストダウンを実現できるでしょう。
また微生物資材によって栄養バランスや微生物バランスを整えれば、農薬の使用量も最小限で済ませられるため、コストカットが見込めます。

◆環境負荷の低減

微生物資材を使って土壌環境を整えれば、化学肥料や農薬の使用量を最小限に抑えられるため、環境への負荷も少なくなります。
化学肥料や農薬の長期的かつ過剰な使用は土壌や生態系に少なからず悪影響を及ぼすため、近年はSDGsなどの観点から、できるだけ環境に負荷をかけない農業経営の在り方に注目が集まっています。
微生物資材を上手に活用すれば、環境に余計な負担をかけずに作物を栽培でき、企業としての社会的責任も果たしやすくなるでしょう。

◆作物の品質向 上・収量増加

微生物資材を使用すると、微生物が土壌にある有機物(生ごみや落ち葉、作物残さなど)の分解を促進して吸収されやすい形にしてくれるため、作物の品質向上に役立ちます。
作物の品質が上がると味や食感も良くなるため、消費者からの需要アップやブランドイメージの向上に寄与するでしょう。また微生物は作物そのものと共生する性質を持っており、土壌に含まれる栄養分の吸収を促したり、空気中の窒素を肥料として供給したりする作用も期待できます。
作物が栄養を効率的に取り込めるようになれば収量増加にもつながるため、一石二鳥です。

微生物資材の種類と効果など

微生物資材は、種類によって期待できる効果に違いがあります。どの資材にどのような効果があるのかを把握し、目的や用途に適したものを選びましょう。
ここでは微生物資材の主な種類とそれぞれの効果をまとめました。

◆地力を増進する タイプ

地力を増進するタイプは、すでに土壌に存在する微生物の活性化を促すことで、土壌の物理性や化学性の改善を図れる資材です。
土壌には元々さまざまな微生物が存在していますが、これらが持つ保水性や通気性、養分の供給力、毒性物質の除去力などをサポートすることで、より作物の生育に適した環境を整備できるようになります。
地力増進タイプには、光合成細菌や窒素固定菌、アーバスキュラー菌根菌などの微生物が含まれています。

◆有機物分解を促進す るタイプ

有機物分解を促進するタイプは、さらに2つの区分に分けられ、堆肥化の過程で分解を促進するものと、土壌中での分解を促進するものが存在します。
前者は堆肥や有機肥料の分解効率を高め、作物が吸収しやすい形に変換するのが主な目的です。一方、土壌中での分解を促進するものは主に稲わらをすき込み水田での使用を目的としたもので、稲わらの腐熟を促進し、より短期間で生育障害のリスクを予防できるようになります。
有機物分解を促進するタイプには、放線菌やバチルス菌、酵母菌などが用いられます。

◆土壌微生物のバランス を改善するタイプ

土壌微生物のバランスを改善するタイプは、土壌に存在する微生物の生体バランスを整えることを主な目的とした資材です。
土壌には多種多様な微生物が存在していますが、同じ作物ばかりを育てたり、肥料や農薬を過剰に使用したりすると、土壌の栄養バランスが崩れ、微生物相にも乱れが生じる原因となります。土壌の微生物と作物の根は互いに支え合う共生関係にあるため、微生物のバランスが崩れると作物の生育にも大きな影響をもたらします。
土壌微生物のバランス改善タイプを使用すれば、微生物と作物の根の共生関係が良好に保たれ、連作障害や病原菌の増加などのリスクを未然に防ぎやすくなるでしょう。土壌微生物のバランス改善タイプには、乳酸菌やトリコデルマ菌、メタリジウム菌などが含まれています。

微生物資材に用いられる主な微生物


微生物資材にはさまざまな微生物が用いられますが、ここでは主要なものを5つご紹介します。

◆納豆菌(枯 草菌)

納豆菌は、土壌に元々存在し、枯草などの有機物を分解する枯草菌の一種です。名前の通り納豆を作るのに欠かせない細菌で、土壌中では数々の細菌の中でも積極的に有機物の分解をはじめることで知られています。
納豆菌によって有機物の分解が促進されると、作物に必要な栄養分が迅速かつ効率的に供給されるようになるため、作物の品質向上や収量アップに貢献します。また納豆菌には、灰色かび病を抑制する効果も確認されており、いちご栽培の病害リスク低減に有効活用されている例もあるようです。

◆放線菌

放線菌は、細菌や糸状菌とともに三大微生物の一つに数えられる微生物です。土や堆肥の粒に絡みついて広がっていく性質を持っており、土をふかふかにする土壌の団粒化を促す効果を期待できます。
さらに、土壌中の有機物の分解を行ったり、抗生物質を生産して病原菌の繁殖を防いだりする役割も担っています。有機物の分解においては、昆虫の外骨格の主成分であるキチン質を分解する酵素を生成するため、害虫対策に役立つところが特徴です。

◆乳酸菌

乳酸菌は、糖を発酵して乳酸を生成する菌の総称です。乳酸菌を含んだ資材を使用すると、乳酸菌がエサとして有機物を取り込み、分解するため、作物にとって吸収しやすい形になります。
さらに、乳酸菌の働きによって土壌の栄養バランスが改善されるため、連作障害や病害のリスク低減にも役立ちます。ただし、乳酸の生成によってpHが高くなると生育しにくくなる菌もいるため、資材として使用する際には要注意です。

◆アーバスキ ュラー菌根菌

アーバスキュラー菌根菌は、菌根を形成する糸状菌の一種です。伸ばした菌糸を介して土壌からリン酸や水分を取り込み、共生する作物に供給するという特徴があります。
リン酸を吸収した作物は根の生育が良くなったり、成熟が早まったりするため、品質向上や収量増加を期待できます。なお、植物と共生できる菌根菌は多数存在しますが、アーバスキュラー菌根菌はその中でも特に多くの植物を共生できるところが大きな特徴です。

◆光合成細 菌

光合成細菌とは、明るいところと有機物が多い場所を好む嫌気性菌の一種です。稲の根腐れの原因となる硫化水素や、悪臭を発するメルカプタンといった物質をエサにして光合成を行う性質を持っており、作物にとって有害な物質を分解できるところが大きな特徴です。
一方で、作物や微生物にとって栄養分となるアミノ酸や核酸を生み出すことから、作物の色や収量の改善にも効果的とされています。前述した放線菌のエサにもなります。

微生物資材を導入する前に知っておきたい注意点


微生物資材は農業経営において、作物の品質改善や収量増加、連作障害や病害のリスク低減など、さまざまなメリットを期待できますが、一方で注意すべきポイントもあります。
使用上の注意点を押さえていない場合、導入後に「効果が出ない」と不満を感じる原因になるため、導入を検討する際はあらかじめ以下2つの点に留意しておきましょう。

◆即効性は期 待できない場合が多い

微生物の性質を生かして土壌改良を行う微生物資材は、化学肥料や農薬に比べると効果が現れるまでに時間がかかります。化学肥料や農薬のような即効性を期待して使用すると「なかなか効果が出ない」と感じるかもしれません。
実際に効き目を実感できるようになるのは、定期的かつ継続的に使用し続けた場合に限るため、長期的な目線で土壌改良に臨む必要があります。

◆適切な環境 を整える必要がある

微生物資材の効果を最大限に高めるには、微生物が活動しやすい環境を整える必要があります。
例えば、微生物のエサとなる有機物が少ない土壌では、微生物の活動が制限され、本来の効果を発揮できない恐れがあります。微生物の性質は種類によって大きく異なるため、使われている主要な微生物を確認した上で、どのような環境を整えるべきかをしっかり考えることが大切です。
微生物資材の多くは、主要微生物の名称や菌の数、有効期間、pHなどが記載されているため、これらの情報を参考にすると良いでしょう。ただし、中には主要微生物以外のものも含まれているため、資材の効果や適用条件については手探りで検討しなければならない部分も少なくありません。
そのため、導入前に土壌の化学性や生物性などをチェックし、資材を用いたことによってどのような変化が現れたのか観察する体制を整えておきましょう。

微生物資材の選び方


微生物資材を初めて導入する方向けに、選び方のポイントをまとめました。製品によって特徴や性質が異なるため、自分のニーズや目的に合ったものを選びましょう。

◆経営課題に 合ったものを選ぶ

微生物資材を選ぶ際は、まず自社が抱えている経営上の課題や問題の解決に役立つかどうかを検討することが大切です。
例えば、品質向上や収量アップを目指すのなら地力を増進するタイプを、連作障害や病害リスクを予防したいのなら土壌微生物バランスの改善タイプをそれぞれ選べば、課題解決に役立つでしょう。

◆無理なく継続で きるのか

微生物資材は長期的に利用し続けることで効果を発揮するため、定期的かつ継続的に使えるものであるかどうかも重要なポイントになります。特にコスト面については、高価なものを導入すると経営を圧迫する恐れがあるため、無理なく長く使い続けられるかどうか精査しましょう。
また微生物資材の使い方は、製品によって異なります。水に溶かして散布するものと、堆肥に混ぜ込むものとでは手間や手順に違いが出るため、自社にとってどちらを選択すれば業務効率化につながるか、慎重にシミュレーションすることをおすすめします。

◆他の肥料・ 農薬との相性を考える

微生物の中には、他の肥料や農薬との併用によって死滅するものもあります。そのため、微生物資材を選ぶ際は現在使用している肥料や農薬と併用しても問題ないかどうか、きちんと確認しておきましょう。
相性が分からない場合は、その製品を取り扱っている業者に、現在使用している肥料や農薬の詳細を伝えた上で、併用しても問題ないかどうか質問してみるのがおすすめです。

微生物資材を上手に取り入れて農業経営上の課題を解決しよう


微生物資材は、微生物の力を借りて土壌を改良したり、作物の栄養吸収を促進したりする効果を期待できる便利な資材です。化学肥料や農薬のように土壌に負荷をかけることなく、作物品質の向上や収量アップ、連作障害・病害リスクの低減などをサポートしてくれるため、農業分野において広く注目を集めています。
ただし、微生物資材にはさまざまな種類があるため、自社の課題や問題に適しているか、長く使い続けられるかなどを精査して、ニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。
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