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農業における土壌改良の重要性とは?
主な土壌改良材の種類や使い方、
注意点について分かりやすく解説


農業経営において、土壌改良は収益性に直結する重要な課題の一つです。土壌の状態が悪いと作物の生育が悪くなり、品質の低下や収量の減少といった問題に直面する原因となります。
「さらに質の良い作物を育てたい」「収量を増やしてコストパフォーマンスを高めたい」と思っている場合は、効果的な土壌改良を行いましょう。
本記事では土壌改良の基礎知識と必要性、主な種類と使い方、効果的な農業資材、土壌改良のポイントと注意点について解説します。

【この記事で分かること】

●土壌改良とは、作物の生育に適した環境を整える作業のこと
●土壌改良を行えば、連作障害や病害リスクを低減できる他、作物自体の品質向上や収量増加にもつながる
●土壌改良材にはさまざまな種類があり、それぞれ効果に違いがあるため、自身の土壌に適したものを選ぶことが大切

土壌改良 とは?

土壌改良とは、土壌を作物の生育に適した状態に整えることです。土壌改良を行えば、作物を育てる土壌に必要な3つの要素(物理性・化学性・生物性)のバランスが整った土壌を作れます。
土壌改良には土壌改良材を用いるのが基本ですが、資材の種類は複数あり、それぞれ特徴や用途が異なります。そのため、土壌改良を行う際は目的に合わせて適切な土壌改良材を選ぶことが大切です。

◆土壌に重要な3 つの要素

土壌改良では、土壌の性質を示す3つの要素が重要になります。

●物理性  ●化学性  ●生物性

土壌における物理性とは、水はけや通気性、保水性などのことです。物理性が悪いと酸素が土中に供給されず、根腐れを起こす原因となります。
物理性を改善するには、土壌を構成する三相、すなわち土や有機物といった固体部分(固相)、水などの液体部分(液相)、そして空気(気相)のバランスを良くする必要があります。これら三相のバランスが取れた土壌はふかふかとして柔らかく、微細な粒子が集まって団子状になった団粒構造になっているところが特徴です。
また化学性とは、土のpHや養分などの性質を指す言葉で、養分保持力や養分供給力などに影響を及ぼします。pHが酸性またはアルカリ性に強く偏っていると、養分に過不足が生じ、作物の生育不良につながります。
最後に生物性とは、土中に含まれる有機物や微生物の量や活動の度合いを示すものです。生物性の高い土壌は有機物の分解や解毒作用が促進されており、作物の生育を改善するのはもちろん、前述した物理性の向上にも役立ちます。
以上3つは互いに作用し合う関係にあるため、いずれか1つではなく、3つ全てを総合的に改良していくことが大切です。

土壌改良の必要性

農業経営において、土壌改良はなぜ必要なのでしょうか。その理由を3つのポイントに分けて説明します。

◆連作障害や 病害リスクへの対策

同じ畑で同じ科の作物だけを育てていると、養分の過不足が生じて生育不良に陥ったり、さまざまな病原菌が繁殖して青枯病や根コブ病といった病気が発生したりする連作障害の原因となります。
土壌改良を行うと、養分の過不足や病原菌の繁殖などのリスクを抑えられるため、連作障害によるトラブルの防止に役立ちます。

◆作物の品質 向上と収量増加

土壌改良を行った畑は根張りが良くなる他、肥料の養分の保持力(保肥力)が高まるため、作物の品質向上と収量増加を期待できます。
収量がアップすれば高い費用対効果を見込めるのに加え、高品質な作物によってブランド力も高まり、需要の増加につながります。市場での評価が高くなれば安定した農業収入を得られるようになり、経営を軌道に乗せやすくなるでしょう。

◆コスト 削減

土壌改良を行うと保肥力が向上するため、肥料の使用量(コスト)を削減できます。また病原菌に強い土壌を作れば農薬の散布量も減らせるため、トラブル対策に費やすコストもカットできます。
特に近年は農薬・肥料のコスト高騰が続いているため、土壌改良によるコスト削減の恩恵は大きいでしょう。

土壌改良材の種類と使い方

土壌改良材にはさまざまな種類があり、期待できる効果や特徴に違いがあります。前述したように、土壌改良は物理性・化学性・生物性全てのバランスを整える必要があるため、自社の保有する土壌の性質を見極めた上で、適切な資材を選ぶことが大切です。
ここでは土壌改良材の主な種類と使い方をまとめました。

◆無機質資材

無機質資材とは、鉱物や火山灰などを原料とした資材のことです。土壌の保肥力や通気性、排水性を高めたり、アルカリ性に傾いた土壌のpHを調節したりする際に用いられます。無機質資材の代表例には以下のようなものがあります。

種類特徴と使い方
ゼオライト 粘土鉱物の一種で、多孔質。吸着性に優れており、肥料の養分をため込む保肥力の向上や、通気性の改善に効果的。畑の全面に散布して土とよく混ぜて使う。
バーミキュライト ケイ酸塩鉱物の一種。多孔質による保肥力や保水力、通気性の向上を期待できる他、作物を暑さや寒さから守る断熱性も発揮。吸水に時間がかかるため、土壌とよく混ぜ合わせて使用する必要がある。
ベントナイト 粘土鉱物を主成分とする岩石の一種。水を吸い込むと膨張する性質がある他、高い保肥力も有する。耕起または荒代の前に全面散布し、土とよく混ぜ合わせる。単体で使うよりも、堆肥や化学肥料と混ぜた方が効果的。
パーライト ガラス質の火山岩を高温加熱した後、水分を蒸発させたもの。軽量かつ多孔質であることから、水はけや通気性を良くして根腐れを防止する。土壌に対して10%以上 使用するのが目安。
苦土石灰 ドロマイトと呼ばれる岩石が原料。酸性雨の影響を受けた土壌のpHを調整するために使用する。土になじむまで時間がかかるため、作付けまでに余裕を持って土壌に均一にまき、土とよく混ぜ合わせる。
過リン酸石灰 リン酸を多く含んだ資材。土壌の酸性を中和する作用があるため、酸性度の強い土壌の改良に用いられる。

◆有機質資材

有機質資材とは、微生物に分解された植物などの有機物を原料とした資材です。土壌の通気性や水はけといった物理性の改善を促す他、保肥力の向上や、微生物の活性化(生物性の向上)などさまざまな効果を期待できます。
有機質資材を大きく分けると、堆肥全般、ピートや泥炭などの草炭類、油粕や魚粉、鶏糞などの有機肥料、植物由来の原料を低酸素状態で燃やした炭化資材などがあります。以下では有機質資材の主な例とそれぞれの特徴をまとめました。

種類特徴と使い方
バーク堆肥 樹皮に鶏糞や油粕を加えて発酵させたもの。微生物のエサとなって生物性が高まり、土壌の活性化につながる。作土を掘り返し、よく混ぜて使う。
牛糞堆肥 牛糞にもみ殻やわらなどを混ぜて発酵させたもの。資材として使うと微生物のエサになって生物性の活性化を促す他、保水性や通気性の確保に役立つ。土壌に吸収されるまでに時間がかかるため、植え付け前に余裕を持ってまく必要がある。
ピートモス 苔などの植物が腐植物質になって蓄積した泥炭を乾燥させたもの。土を酸性にしたり、保水性や通気性を高めたりする効果がある。使用前に十分吸水させ、湿った状態で散布する
籾殻 稲を脱穀した後に残ったもの。硬い性質を持っているため、土に混ぜても長く原型を留め、通気性を確保できる。鶏糞や米ぬかと混ぜれば肥料として活用することも可能。
腐葉土 落ち葉が微生物や虫によって分解・発酵され土状になったもの。通気性と水はけの改善に役立つ。ただし、落ち葉自体に病害虫の卵が付いている場合があるため要注意。作土によく混ぜ込んで使用する。
木炭 木材を蒸し焼きにして炭化させたもの。多孔質かつ表面積が大きいため、保水性と通気性の向上に役立つ。土壌中で層を作ると効果が薄れるため、土壌と十分に混ぜ合わせる必要がある。

◆微生物資材

微生物資材は、微生物の持つ力を応用して土壌改良を行う資材です。微生物資材を使用すると、微生物の活性化によって有機物の分解促進や、養分の吸収促進、病原菌の増殖抑制などさまざまな効果を期待できます。
同じ微生物資材でも、使用されている微生物の種類によって効果や用途が異なるため、目的に合わせて使い分けましょう。微生物資材に用いられる微生物の主な種類には以下のようなものがあります。

種類特徴と使い方
糸状菌 麹カビなどに代表されるカビの一種。デンプンを糖に変えたり、有機物を分解する酵素を生成したりして他の微生物の働きを助ける。
乳酸菌 糖をエサに増殖する菌類。殺菌作用の高い乳酸を生成するため、病原菌の増殖抑制に役立つ。
放線菌 堆肥に多く含まれている微生物。有機物の分解を活発にし、土壌の団粒形成を向上させる。
光合成細菌 さまざまな有機物をエサにする嫌気性菌の一種。光合成細菌が分泌するアミノ酸が作物の栄養源となり、品質向上や収量増加が期待できる。
微生物資材の使い方は複数あり、土に混ぜて使う他、水で希釈して散布したり、堆肥と組み合わせて使用したりすることもあります。また資材の種類によっては、表層に散布するだけで効果を発揮するものもあります。

どれを選ぶかによって手間に差が出ることもあるため、自分のニーズに合ったタイプの微生物資材を選ぶと良いでしょう。

土壌環境の改良に効果的な農業資材

土壌環境の改良に使える農業資材は複数ありますが、ここでは土壌の物理性、化学性、生物性それぞれの改良に効果的な資材をまとめました。

◆物理性の改良 を目指す場合

保水性や透水性を高めたい場合は、土壌の団粒化を促進する資材を使用するのがおすすめです。具体的には、木炭やバーミキュライト、ポリエチレンイミン系資材、ポリビニルアルコール系資材、微生物資材などが挙げられます。

◆化学性の改良 を目指す場合

土壌のpHや養分のバランスを取って化学性を改良したい場合は、過リン酸石灰や苦土石灰を使用するのが一般的です。いずれも土壌のpHを調整し、酸性を和らげる働きがあるため、雨の影響などで酸性に傾きやすい日本の土壌で多用されています。

◆生物性の改良 を目指す場合

土中の有機物や微生物の活動を活性化させたい場合は、バーク堆肥や木炭といった有機質素材を使用するのがおすすめです。有機物は微生物のエサとなるため、適量を与えることで微生物の量を増やしたり、活動を活発化させたりできます。
また微生物資材を導入するのも効果的な方法の一つです。土壌診断で在来の微生物の状態を調べた上で、不足した機能を補える微生物資材を選べば、効果的な生物性の改良を実現できます。

土壌改良のポイントと注意点

土壌改良を成功させるために知っておきたいことと気を付けておくべきポイントを3つご紹介します。

◆土壌診断を 行う

土の状態は場所によって大きく異なるため、土壌改良を始めるのなら、まず土壌診断を行って自分の土地の特徴や性質を把握することが大切です。土壌診断を行うと、pHやEC、肥料の5大要素などが分析できます。
例えばpHの値が栽培する作物の適正値よりも酸性に傾いていた場合、苦土石灰や過リン酸石灰などを使用して土壌を中和する必要があることが分かります。土壌診断を行わず、適当に土壌改良を進めると、土中の栄養分や微生物の過不足が発生し、かえって状態が悪くなる原因になるため注意しましょう。
なお、土壌診断の方法には簡易診断キットを使用する方法と、専門業者に依頼する方法の2種類があります。前者は自分でキットを購入して検査できるため、費用と手間を省けるところが特徴です。
一方、業者に依頼すると簡易診断キットよりも多くの項目について検査できる他、土壌の状態に合った施肥設計も行ってもらえます。本格的に土壌改良を行う場合は業者に依頼するのがおすすめですが、土壌の状態を小まめにチェックしたいときは簡易診断キットも併用すると良いでしょう。

◆土壌改良を するタイミング

土壌改良を行うタイミングは明確に決まっていません。ただし、冬場や夏場に行うと厳しい寒さ、暑さによって土中の病原菌や害虫を死滅させやすいといわれています。
年に一回の ペースで土壌改良を行えば、作物の栽培に適した環境を維持し、長期にわたって作物の品質向上や収量の増加を見込めるでしょう。

◆土壌改良材の使い 過ぎに注意

土壌改良材は使えば使うほど良いわけではありません。前述したように、良い土壌は物理性・化学性・生物性のバランスが取れていることが前提条件となるため、特定の値が過剰になったり、微生物が増え過ぎたりするとかえって土壌の状態は悪くなります。
特に微生物には、異なる生物同士が互いに影響を及ぼしあってその活動を抑制する拮抗作用があります。拮抗作用が正常に働いている場合、病害虫の予防や土壌の健康維持などに役立ちますが、土壌改良材の使い過ぎによって微生物のバランスが崩れると、本来の拮抗作用も機能しません。
そのため、土壌診断の結果を基に、どの土壌改良材をどのくらい使用すれば良いのか、きちんと検討することが大切です。

土壌改良は正しい方法で行うことが大切

土壌改良は作物を栽培する上で必要不可欠な作業です。適切な方法で土壌改良を行えば、連作障害や病害リスクを低減できる他、作物の品質向上や収量増加、コスト削減などさまざまなメリットを期待できます。
土壌改良には土壌改良材を用いりますが、種類が多くあり、それぞれ特徴や使い方にも違いがあります。そのため、まずは土壌診断を行って自分の土地の性質や特徴を調査してから、不足している部分を補える土壌改良材を使用しましょう。
土壌の物理性・化学性・生物性の3要素をバランス良く改善したいのなら、土中の微生物の活動を活発化させる微生物資材の活用がおすすめです。
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