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農業用POフィルム(農PO)の耐用年数は?
農ビ との違いや劣化の原因、
張り替え時期のサインを解説


農業用POフィルム(農PO)は、従来の農業用塩化ビニルフィルム(農ビ)に代わる主流資材として広く用いられている素材です。農ビよりも耐久性が高いところが特徴ですが、具体的な耐用年数はどのくらいなのか、農ビとどのような違いがあるのか、疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、農POの耐用年数や基本的な特徴、農ビとの耐用年数・コストの比較、劣化する主な原因と対策、張り替え時期のサインについて解説します。農POの張り替えコストの削減ポイントなども紹介しているため、農ビと農POのどちらを選ぼうか迷っている方や、費用対効果を知りたい方はぜひ参考にしてください。

【この記事で分かること】

●農業用POフィルム(農PO)の耐用年数は2年~5年が目安
●農ビよりも長持ちしコストも安い。ただし透光性や復元性はやや落ちる。
●紫外線や温度変化、農薬などの影響で劣化するため、見た目や触感・性能低下などのサインを発見したら張り替え時期。

農業用POフィルム(農PO)の耐用年数は?

農POの耐用年数を説明する前に、まずは農POがどのような素材で、どのような特性を持つ被覆資材なのかといった基本知識を、以下で簡潔におさらいしておきましょう。

◆農POとは?基礎知識と構造

農POとは農業用ポリオレフィンフィルムの略称で、ポリエチレンや酢酸ビニルといったオレフィン系樹脂を原料としたフィルムです。
基本的な構造としては、オレフィン系樹脂にさまざまな添加剤を配合し、フィルムを多層構造にしています。これにより、一枚のフィルムでさまざまな性能を併せ持つオールマイティなフィルムに仕上がっています。
農業用フィルムといえば農業用塩化ビニルフィルム(農ビ)が主流でしたが、農POの誕生により、シェアが分散されるようになりました。現在はニーズや予算などに応じて農ビと農POを使い分けるケースも増えてきています。

◆農POの耐用年数

農POの耐用年数はフィルムの厚みによって異なりますが、おおむね2~5 年とされています。厚みがあるものほど耐久性が高くなるため、耐用年数も延びる傾向にあるようです。
なお、ここでいう耐用年数とは、実際の使用に耐えられる実用耐用年数のことです。
ビニールハウスの耐用年数を調べると、税務に用いられる法定耐用年数が出てくることがありますが、法定耐用年数は固定資産の減価償却を行う際に用いるもので、実用耐用年数とは性質が異なります。
法定耐用年数はあくまで国が固定資産を使える期間として定めたものです。また、法定耐用年数では構築物か否かと、骨組みの素材によって適用年数が定められており、フィルムの素材については言及されていません。農POを検討する場合は実用耐用年数で比較した方が良いでしょう。

農ビと農POの耐用年数・コスト比較

農POが誕生する前はシェアを独占していた農ビは、今もなお市場で人気のフィルムです。これまで農ビをメインで使ってきた方の中には、農POとどちらが長持ちするのか、コスト面でお得なのはどちらかなどが気になるところでしょう。
ここからは、農ビと農POの耐用年数やコストについて比較してみました。

◆耐用年数の比較

農ビはポリ塩化ビニルを主原料としたフィルムです。農POと同じく、耐用年数はフィルムの厚みによって異なりますが、おおむね1~3 年が目安とされています。農POの耐用年数は3~5年であるため、農ビの方がやや劣化が早いと考えておいた方が良いでしょう。
農POの方が耐久性に長けているのは、フィルムの構造に違いがあるためです。農ビの場合、表面に防塵塗布を施した防塵品を除くと、基本的には単層構造になっています。表裏はないため、どちらの面を上にしても問題ありません。
一方の農POは複数のフィルムを重ねた多層構造になっており、フィルムごとに役割が異なります。具体的な構造は製品によって異なりますが、防塵製・耐候性・強度・保温性・防滴性の性能を持ったフィルムが複数に重なっている分、単層構造の農ビに比べると耐久性が高くなっています。
そのため、できるだけ長持ちさせたいのなら農POを選ぶのがおすすめです。

◆コスト面の比較

農業用フィルムは、同じ材質でも用途によって価格に差が出ます。以下では農林水産省が公開している資料を参考に、農業用の被覆資材のコストである1m当たりの平均価格を比較しました(※)。

 農ビ農PO
露地トンネル用資材 11,613円 10,100円
ハウス外張用資材 824円 練込式:751円
塗布式:1,724円
※ 参考:農林水産省「農業資材の供給の状況に関する調査について」(2023-01)


●露地トンネル・ハウス外張用資材のコスト差

露地トンネル用資材として比較すると、農ビよりも農POの方が平均コストは安価です。またハウス外張用資材においても練込式の農POであれば、農ビよりもリーズナブルに導入できます。
一方、農POでも塗布式を選ぶ場合は注意が必要です。塗布式は農ビの約2倍のコストがかかるため、初期費用を抑えたい場合は、用途と予算のバランスを考慮する必要があります。

●練込式と塗布式の機能性と費用対効果

農POの価格差は、無滴材(フィルムに水滴が付くのを防ぐ素材)の加工方法の違いによるものです。

練込式:無滴材をフィルムに練り込んだもの。安価だが無滴性は標準的。
塗布式:無滴材をフィルム表面に塗布したもの。高価だが無滴性に優れる。

塗布式はコストがかさみますが、ハウス内の水滴落下を防ぐことで作物の病害リスク低減や、光線透過率の維持といったメリットが得られます。高い機能性を求めるのであれば、初期投資として塗布式の農POを選ぶ価値は十分にあるでしょう。

●耐用年数と張り替え人件費を含めたトータルコスト

コストを検討する際は、資材そのものの価格だけでなく、フィルムの張り替えに伴う人件費も考慮しなければなりません。
ビニールハウスは、フィルムの耐用年数に応じて定期的な張り替え作業が必要です。耐用年数が短い資材を選ぶと、以下のようなデメリットが生じます。

・張り替え頻度が高まり、その都度「人件費」や「手間」が発生する
・業者に委託する場合、委託費用の総額が膨らむ
・自社で行う場合も、多くの人員と時間を割かなければならない

露地トンネル用資材のように、耐用年数が長く、かつ単価も安い農POは非常にコストパフォーマンスが高いといえます。長期的な視点で見れば、耐用年数の長い農POを選ぶことが、結果としてトータルコストの抑制につながります。

農ビと農POの性能の違い

ここまで農ビと農POの耐用年数やコスト面を比較してきましたが、他の性能ではどのような違いがあるのでしょうか。農ビと農POのどちらを選ぶか迷っている方向けに、主な性能について比較してみました。

◆光の透過性

ハウス用のフィルムを比較する際、まず着目したいのが光の透過性です。透過性が高いフィルムほど太陽の光を通しやすく、作物が育ちやすい環境を整えることが可能です。
新品の時点での透過性は農ビの方が高いとされていますが、農ビはほこりが付着しやすく汚れやすいため、同じ年数が経過した農POと比べると、透過性が下がりやすいです。
一方、農POは防塵性が高いため、長期間にわたって透過性が低下しにくいところが特長です。

◆保温性

ビニールハウスは室内を暖めることをメインとしているため、フィルムは保温性の高いものが推奨されます。
保温性に関しては農POより農ビの方が優れているといわれています。なぜなら、農POはフィルム面を通して遠赤外線の形で逃げていく熱の量が農ビよりも多いためです。
そのため、農ビのビニールハウスから農POに変更する場合、春の作付けの遅れや秋の収穫の繰り上げなどの原因になる可能性があります。保温性を重視する場合は、農ビを選んだ方が良いかもしれません。

◆軽量性

ビニールハウスの内張は頻繁に開閉するため、軽量性も重要なポイントです。重量があると開閉に手間がかかり、特に高齢者や女性の方は不便を感じやすくなります。
一方、農POは軽量性に優れているため、ビニールハウスの内張に採用すれば楽に開閉ができます。ただし、内張用のフィルムでは保温性も大切です。先述したように保温性は農ビの方が高いため、作業性を優先するか、保温性を重視するかでフィルムの選び方を判断するのも一つの方法です。

◆防塵性

光の透光性を保つには、汚れの付着度を測る防塵性に着目する必要があります。農ビは表面がべた付きやすいため、ごみや汚れが付着しやすく、透光性が短期間で低下しがちです。
一方、農POはべた付きが少なく、汚れが付着しにくいため、透光性を長期間にわたって保てます。汚れに対して、メンテナンスに手間や時間がかからないのが、農POの利点です。

◆引き裂き強度

屋外に設置するビニールハウスは風の影響を受けやすいため、引き裂き強度の高いフィルムを用いた方が長持ちします。
農POは農ビに比べて引き裂き強度が高く、風が強く吹いても損傷しにくい性質を持っています。

◆復元性

復元性とは、引っ張ったりして形が変わったときに元に戻ろうとする性質のことです。復元性の高いフィルムは、展張の際に引っ張っても元の形に戻るため、均一に展張しやすいというメリットがあります。
復元性は農ビの方が高いため、ビニールハウスをきれいに張りやすいでしょう。

劣化の主な原因と対策

農POが劣化していく原因は複数あります。劣化の要因が重なるほどフィルムが傷んでいくスピードも早くなるため、できるだけ長持ちさせたければ原因ごとに適切な対策を講じておくことが大切です。
ここでは農POが劣化する主な原因と、それぞれの対策法について解説します。

◆紫外線による劣化

農POは日光の影響を大きく受けるため、紫外線が劣化の大きな原因となります。紫外線にはフィルムの分子構造を破壊する作用があり、表面が白く濁って透光性が低下したり、耐久性が著しく下がったりする可能性があるため、紫外線対策は必須です。
紫外線による劣化を防ぐ方法は大きく分けて2つあります。1つは遮光ネットの設置です。遮光ネットとは遮光性の高い素材で作ったネットのことで、ビニールハウスの内外に設置することで紫外線をカットしてくれます。
ネット状になっているため通気性に優れており、外張り・内張りのどちらでも内部に熱がこもりにくく、紫外線だけを効率よく防げるところが特徴です。ただし、網の目合いが細かいものほど遮光率は高くなりますが、通気性はやや落ちるため、フィルム自体の遮光性や内部で育てている作物に必要な遮光率に応じて適切なものを選びましょう。
2つ目はUVカットフィルムの使用です。紫外線劣化防止剤が入ったフィルムを使用すれば、フィルムそのものが優れたUVカット効果を発揮します。

◆温度変化

農POは温度の影響を受けやすく、気温の上下によって伸縮します。温度変化による伸縮を繰り返すと、フィルムにヒビや破れが生じる原因となるため、ビニールハウスの内部はなるべく一定の温度を保てるように管理しましょう。
農POは農ビに比べると伸縮性がやや低い傾向にあるため、温度変化による劣化には十分注意する必要があります。具体的な対策方法としては、遮光・遮熱フィルムを使用して熱や光量を調節する、換気扇や冷暖房設備を活用するなどの方法が有効です。
またビニールハウスの表面に液状の遮光剤を塗布する方法もあります。これらの対策は単にビニールハウスの劣化を防ぐだけでなく、ハウス内で作業する人の熱中症対策や、作物の健全な生育などにも役立つため、一石二鳥の効果を見込めるでしょう。

◆硫黄燻蒸や硫黄系薬剤による劣化

硫黄燻蒸や硫黄系薬剤は病害虫対策に有効な手段の一つですが、これらを農POの近くで散布すると、フィルムの劣化を早める原因になります。農POには紫外線劣化対策剤などの耐候剤が使われていますが、これらは硫黄系・塩素系の農薬への耐性が低く、散布によって効果が低下する恐れがあるためです。
対策としては、ビニールハウスの内部または付近での硫黄燻蒸や硫黄系薬剤の使用を避けるか、あるいは耐農薬性や耐硫黄性に優れた農POを選ぶのがおすすめです。

◆自然災害

強い風を受けたり、ハウスの屋根に雪が積もったりすると、フィルムが傷ついたり、破れたりする原因になります。
農POは比較的耐候性に優れていますが、前述した紫外線などによる経年劣化が重なると、風や雪の影響で破損するリスクが高くなります。小さな傷や破れであっても、そこから風や雨水が吹き込むようになると亀裂が大きくなっていくため、早期発見・早期対策が重要です。
台風・強風対策としては、風雨の吹き込み口(出入口や天窓、換気扇など)をきちんと閉めたり、隙間を塞いだりするのが効果的です。また強風で飛んできた飛来物による損傷を防ぐために、周囲に置いてあるものは事前に片付けておきましょう。
現在使用していないビニールハウスがある場合は、あらかじめフィルムを外しておくと風を受けにくくなり、被害を抑えやすくなります。さらに、ビニールハウス周辺に防風ネットを設置するのも有効な対策の一つです。防風ネットを通すことで風の勢いが和らぐため、ビニールハウスに風圧が集中しにくくなります。
一方、雪対策としては支柱の補強が有効です。中柱を数m間隔で取り付ければ、雪の重みに耐えやすくなるでしょう。またアーチパイプと直管パイプを固定するハウス補強金具を使うのもおすすめです。
これらの対策と併せて、積雪前に散水する、雪が降りはじめたら暖房を使って室温を上げるなどの対策を行うとより効果的です。

◆鳥獣による被害

ビニールハウス内で栽培している作物を狙う鳥獣は多く、さまざまな動物による被害が耐えません。特に、カラスはエサにならないものを損傷する性質があり、ビニールハウスのフィルムをくちばしで突いて破ったり、足の爪で細かい刺し傷を作ったりします。
また経年劣化によってフィルムに小さな穴や亀裂などが入っている場合、そこを食い破って鳥獣が侵入するケースも少なくありません。このような鳥獣害を防ぐ方法には以下のようなものがあります。

・防鳥網をかける
・テグスや糸を張る
・防鳥機器を設置する

鳥に対しては、防鳥網の設置が効果的です。強風対策用の防風ネットの中には防鳥網と兼用できるタイプのものもあるため、自然災害と鳥獣害の両方の予防に役立ちます。
なお、防鳥網を選ぶときは絡みにくい網を選ぶのがポイントです。網目が粗いものや、糸が細いものは鳥類が絡まって死んでしまうことがあるため、糸が太いものや、目が細かいもの、変形の少ないものを選ぶと良いでしょう。
ただし、防風ネットを兼ねる場合、網目があまり小さいと通気性が低下し、ネットそのものにかかる負荷が大きくなります。鳥獣対策としての効果を兼ねつつ、防風ネットの耐久性にも配慮しながら網目のサイズを選ぶことが大切です。
他の対策方法として、ビニールハウスの周辺に立てたポールにテグスや糸を張る方法もあります。テグスや糸を用いた方法はカラス対策に有効で、ある現地検証では、長期間にわたってカラスの被害を防げた上、張り直しなどのメンテナンスも必要なかったという結果が報告されています。
カラス以外の鳥類(ハトやスズメなど)には効果が低いため、他の対策との併用が必要です。例えば、爆音器や防鳥テープ、吹き流しといった防鳥機器を使うなど。ただし、防鳥機器による対策は有効期間が短く、長期間設置していると鳥が慣れてしまうリスクがあります。
そのため、防鳥機器を使う場合は防除したい期間のみ設置し、それ以外の期間では速やかに撤去して慣れを防ぐ工夫が必要です。

張り替え時期のサイン

農POは消耗品であるため、劣化のサインが現れたら張り替えを検討する必要があります。劣化は見た目などである程度判断できるため、定期的に農POの状態を点検し、サインが出ていないかどうかチェックしてみましょう。
ここでは張り替え時期に現れる主なサインを5つご紹介します。

◆見た目の変化

農POは時間が経つほど、ごみやほこりなどが付着しやすくなります。特に、農ビは表面がべた付きやすいぶん、汚れが付きやすく、透過性が低下する原因となるため注意が必要です。
最初のうちは定期的にメンテナンスをすれば汚れを落とせますが、洗浄してもごみやほこりが落ちにくくなった場合は張り替え時です。
また紫外線を長期間浴び続けると、フィルムの表面が白っぽく濁りはじめます。この濁りはフィルムの変質によるものであるため、汚れと違って拭いたりこすったりしても落とせません。
農ビは紫外線による経年劣化が進みやすいため、表面が白っぽくなってきたら交換を検討しましょう。

◆感触の変化

農POが劣化してくると、触れたときの感触にも変化が現れはじめます。具体的には、硬化して弾力がなくなる、フィルム表面がざらざらしているなど。
これらは可塑剤の現象や塩ビの変質によるもので、特にフィルムが硬くなると少しの衝撃で亀裂が生じたり、穴が開いたりする原因になります。新品のころより手触りが硬い、触感が変わったと感じたら劣化が進んでいる可能性が高いため、張り替えを考えましょう。

◆水滴が付きやすい

農POには元々撥水性が備わっていますが、劣化が進むと性能が低下し、水滴が付きやすくなります。気温が低い場合は、フィルムに付着した水滴が霜になるため、フィルム全体あるいは一部に霜が付きやすくなった場合も劣化が疑われます。
特に、水がたまりやすい部分はフィルムの劣化が進みやすいため、フィルムにたわみが見られる箇所などは注意して観察した方が良いでしょう。

◆傷・破れがある

農POは引き裂き強度や耐久性に優れた素材ですが、経年劣化が進むと性能が落ち、衝撃を加えなくても傷や破れが発生することがあります。
経年劣化による傷や破れは最初のうちは小さくても、放っておくと徐々に損傷が大きくなり、大きな穴や亀裂に発展する可能性があります。また亀裂の部分を鳥や獣に破られ、ハウス内に侵入されるリスクも少なくありません。
そのため、小さな亀裂や傷が目立つようになったら、被害が拡大する前にフィルムの張り替えをした方が良いでしょう。

◆ハウス内の気温が安定しない

ビニールハウスは外気の影響を受けにくいところが特徴ですが、フィルムの劣化によって耐候性が低下すると、内部の気温を一定に保つのが難しくなります。
気温が安定しない、湿度管理が以前より難しくなったなどの変化を感じたらフィルムの機能性が低下している可能性があるため、張り替えを検討することをおすすめします。

耐用年数を超えた農POを使い続けるリスク

耐用年数を超えた農POを使い続けると、以下のようなリスクが発生しやすくなります。

◆作物の生育不良

ビニールハウスは、ハウス内部を作物の生育に適した環境にすることを目的としたものであるため、劣化によってフィルムの性能が低下すると作物の生育に影響を及ぼす恐れがあります。
特に、日照不足になりやすい季節はフィルムの性能劣化による影響が顕著に現れやすいため、作物の品質低下や収量減少を防ぎたいのなら早めに新しいフィルムへ交換しましょう。

◆鳥獣害・病害虫リスクの増加

フィルムが劣化して穴や亀裂が生じると、そこから病害虫や鳥獣が侵入しやすくなります。穴や亀裂がなくても、劣化したフィルムは脆くなっており、少し突いただけで破れる可能性が高いです。
鳥獣害や病害虫は、作物に多大な被害をもたらす原因となるため、前述した作物の生育への影響と重なると農業経営に深刻な打撃を与える恐れがあります。

◆ハウス倒壊のリスク

経年劣化によってフィルムに穴や亀裂が発生すると、内部に雨風が吹き込みやすくなり、支柱がさびたり、風圧によって構造に余計な負荷がかかったりする原因となります。
支柱が脆くなっているところに、台風や積雪など自然災害が重なると、最悪の場合、ハウスそのものが倒壊することもあります。ハウスが倒壊すると、内部にあった作物に被害が及ぶのはもちろん、一からハウスを建設し直さなければなりません。
もし内部で作業中に倒壊した場合は、従業員がけがをする恐れもあるため「たかがフィルムの劣化」と放置するのは危険です。

農POフィルムの張り替えコストの節約術

農POフィルムの張り替えは定期的に行わなければならないため、一回当たりのコストを削減することは農業経営において大きな課題です。
ここでは農POフィルムの張り替えコストをできるだけ削減する方法を3つご紹介します。

◆できる範囲はDIYで対応する

農POフィルムの張り替えを業者に依頼する場合、できる範囲までDIYで対応しておくとコスト節約になります。
例えば、フィルムを外すネジや金具を分別する、不要な部材をカットするといった作業は自分でも簡単に行えます。業者の費用は作業の範囲が多岐にわたるほどかさむ傾向にあるため、ある程度下準備をしておけばコストダウンできるでしょう。
なお、フィルムの張り替え作業の全てをDIYすることもできますが、慣れていない場合は日数がかさんでしまうため、人件費がかかる可能性があります。また高所での作業もあるため、けがをするリスクもゼロではありません。
安全かつ速やかに張り替えをしたいのなら下準備をDIYし、張り替えは業者に頼む方法がおすすめです。

◆相見積もりを取る

フィルムの張り替えを業者に依頼する場合、一社だけでなく、複数社から見積もりを取るのがポイントです。
料金体系は業者によって異なるため、同じ条件で依頼しても提示される見積額に差が出ます。相見積もりを取って業者同士を比較すれば、より良い条件で張り替え作業を依頼できるでしょう。
ただし、価格のみで業者を選ぶと仕上がりに不満が生じたり、施工後に不具合が見つかったときの対応が遅れたりすることがあります。そのため、業者を選ぶ際はコストだけでなく、作業内容や保証、アフターケアまで含めて総合的に判断しましょう。

◆補助金や助成金を利用する

自治体によっては、農業用フィルムの張り替え費用に補助金や助成金を出してくれる制度を導入しているところもあります。
補助の要件は自治体によって異なりますが、限度額の範囲内で、フィルムの張り替えに要した費用の一部を補助・助成してくれるものがほとんどです。補助金や助成金は、融資ではなく交付であるため、制度を適用できれば張り替えにかかる費用を大幅に節約できるでしょう。
ただし、補助・助成を利用するには所定の要件を満たす必要があります。また資材の種類にも制限が設けられているケースが多いため、補助金や助成金を利用する場合は要件をきちんと確認しましょう。
なお、要件に該当しても、申請するタイミングによっては予算の関係で締め切られている可能性もあります。張り替えを検討しはじめたら、早めに制度の内容をチェックし、早期に申し込むことをおすすめします。

農PO は耐用年数が長め!
ただし定期的なメンテナンスは忘れずに

農POはオフィレン系樹脂を原料とした農業用ビニールハウスの被覆材で、従来の農ビに比べて耐久性が高く、実用耐用年数は2~5年とされています。農ビは1~3年と短いため、一度展張すればメンテナンスの手間や時間を省けるところが利点です。

ただし、農ビに比べると復元性に欠けるという欠点もあるため、フィルムで何を重視するかによって農POと農ビを使い分けるのもおすすめです。なお、耐久性が高い農POであっても、劣化が進むと透過性や耐久性が低下し、色が濁る、傷や亀裂が入る、耐候性が低下するといった症状が現れはじめます。

耐用年数を超えたフィルムを使い続けると、作物の生育に悪影響が出たり、鳥獣害や病害中のリスクが増加したりする可能性があるため、劣化のサインを見逃さず、適切なタイミングでの張り替えを検討しましょう。

日本農業システムのオンラインショップでは、農ビ・農POフィルムを多種多様に取りそろえています。農地やニーズに合わせて適切なフィルムを選べるため、無駄なく張り替えをしたい方におすすめです。
なお、オンラインショップならWeb限定のまとめ買い割りが適用されます。購入金額に応じて割引率が上がる仕組みになっているため、張り替えで大量のフィルムが必要になった場合はコストダウンが見込めます。

農POフィルムへの張り替えを検討されている方は、ぜひ日本農業システムのオンラインショップをご利用ください。




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